1:ゆあん:2011/10/28(金) 16:26:46 ID:rYRyUH5U0
私は首都圏で教員をしている者です
初めての投稿なのでルール等失礼があったら許してください。
これは、今から約16年ほど前の職場にいる男性職員だけの飲み会=野郎会
で警備員さんから聞いた話です
・校名も知っている
・警備員さんの性格
から、これは学校で起こったおよそガチな怖い話です
飲み会で、私が警備員さんに
「夜、学校で泊まっていて何か怖いことなんてありません?」
と何気なくふったことから聞いてしまったのです
聞き終えた後、全員がことばひとつ発さなかったのを覚えています
2:ゆあん:2011/10/28(金) 16:33:52 ID:rYRyUH5U0
私の務める自治体のA中学校(私はもちろん校名を知っていますが)に
その警備員さんがいたときのことだそうです
新卒でまだ若い先生が赴任しました
警備員さんから見ても、毎日とても張り切っていたそうです
そして夏休み
夏季移動教室が行われました
海にある宿舎でそれは行われたのですが、
その先生がふとしたはずみに海辺で足を切ってしまったそうです
ほんの少しばかりの傷だったので、そのまま軽く手当をし、
無事最後まで教室は乗り切れたのだそうです
3:ゆあん:2011/10/28(金) 19:06:01 ID:/oWus32c0
ところが…
破傷風菌なのか、貝の毒素なのかよく分からなかったそうですが
あっという間に悪化して、敗血症にまで至り亡くなってしまったそうです
ここからは警備員さんの憶測も入るのですが…
「ただでさえ、念願の教員になって張り切っていた矢先でしょ、そりゃ無念だよね
たださ、この先生の両親がちょっと余計なことしたっていうかさ…」
死んだ先生の両親が、遺体を乗せた霊柩車を、
この世の名残にということなのか、わざわざ学校の正門に廻してしばらく停めていたという。
両親にとっては、最後にこの子が学校を見たいだろうという親心だったのだろう…
「つまり、先生の無念っていうか、魂っていうか、なんかそんなものを学校に残しちゃったんだと思うんだよね」
4:ゆあん:2011/10/28(金) 19:12:51 ID:/oWus32c0
さらに警備員さんが続ける
「学校の方も、余計なことしたんだよね…その先生の名前を入れた○○杯っていう
トロフィー作ってさ…
ほら、先生たち、スポーツよくやるでしょ、そのスポーツの優勝者に、それ渡すなんてこともやったのね。
つまり、先生の無念さというか遺恨というか、それだけなら、まあ、どうにかなったのかもしれないけど…
周りが、わざわざ成仏させないような感じ作っちゃったんだよ」
5:ゆあん:2011/10/28(金) 19:23:48 ID:/oWus32c0
まず、弱い者、つまりもう「気が亡い者」が最初にその場に惹かれて
連れて行かれた…
それは、いきなり、ショッキングなことから始まったという
突然、学校の正門、霊柩車の停まったその場所で、焼身自殺
生徒たちの動揺は相当なものだったらしい
その騒動がやっと収まったと思ったあたりから
「出る」と生徒たちが、先生に訴え始めた
6:ゆあん:2011/10/28(金) 19:39:18 ID:/oWus32c0
それは、昼間だろうと、どこだろうと、校内ならば
あの先生が「いる」し、「見える」
例えば、と警備員さんが言ったのは
「クラスで教室移動するでしょ、音楽室、あの人、音楽の先生じゃないけど
そこに座っているんだって」
それが「見える」生徒たちがパニックになる
職員室に駆け込んでくる
7:ゆあん:2011/10/28(金) 19:48:41 ID:/oWus32c0
そんなことが、日常茶飯事
つまり、校内の「だれ」とか「どこ」とか、そんなものは関係なく
延々と続き始めたのだそうです
「えぇ~…なら…夜ならどうなるんですか」
私は、そこで尋ねてしまったんです…
警備員さんは…
「ホントに聴きたいの?」
と言ったのを覚えています
8:ゆあん:2011/10/28(金) 19:57:58 ID:/oWus32c0
「僕も、けっこう警備員生活長いんだけれど、ホント、怖かったというか…辞めようと思った」のだそうです。
警備員なのだけど、職務はあるのだけど…
校庭なら大丈夫かと思い、校庭のど真ん中に椅子一つ置いて、そこで夜を過ごしたって言っていました。
9:ゆあん:2011/10/28(金) 20:05:46 ID:/oWus32c0
「物」が関係ないそうです。
例えば、主事室。
夜になれば、警備員さんの宿泊する畳敷きにある「テレビ」
「勝手に、スイッチが入るでしょ、そして、局が合っていない
ザーザーが流れる…」
「その後、その画面の、先生、いるんだよ」
10:ゆあん:2011/10/28(金) 20:12:08 ID:/oWus32c0
「物」があるのだけど…
「それ、透かして、見えちゃうの」
例えば、職員室
夜、見廻りで「職員室に衝立(ついたて)があるんだけど、それ透かして、座っているのが見えるんだよ」
11:ゆあん:2011/10/28(金) 20:15:53 ID:/oWus32c0
結局、その先生を隠す「物」はない…
校内、特に、夜、どこ見てもいるんだそうです。
だから、最後は校庭に行って、見えるならはじめから「そこにいる」って知りたかったそうです。
自分の感覚がどんどんおかしくなるのが分かって、たまらなかったそうです。
12:ゆあん:2011/10/28(金) 20:26:50 ID:/oWus32c0
一方、昼間…というか、生徒たちがでかける先々で次々、事故…怪我をしたりなど、うまくいかないことが増えてきた。
とうとう、先生たちはそのためを話し合うために「職員会議」が行われたそうです
先生たちも、あの先生がいるとか見えるは認めざるを得なくなり
校長を含めて「どうすればいい?」とまじめに話し合ったそうです。
でも、結論なんか出やしない。
ただ暗黙のうちに、あの先生が何か学校に障っているのは
教員、全員がわかっていたそうです
13:ゆあん:2011/10/28(金) 20:30:29 ID:/oWus32c0
備員さん、
あるとき、とうとう「あの先生と話し合おう」って思ったそうです
このままでは、職務も遂行できない。
このままでは、生きていくこともできない。
だから、あの先生と「話そう」と決めたそうです。
14:ゆあん:2011/10/28(金) 20:40:32 ID:/oWus32c0
警備員さん、
ある夜、宿泊室に戻ってみたら
あの先生が座っているのが見える
彼、話しかけたそうです…
そうしたら、会話、成立したそうです
※なぜか、その会話の内容がどうだったか、私は失念しています
たしか
「どこにいるの」
とか
「どうして出るの」
とか…そんな感じ、だっのかな
15:ゆあん:2011/10/28(金) 20:48:10 ID:/oWus32c0
ただ、最後の警備員さんの話は強烈に覚えている
「どうやって、ここに出てくるの?」でした。
そしたら、先生は、
「それだけは、言えない」
って、言ったって。
そして、初めて、警備員さんは、彼が「消える」瞬間を見たって言っていました
横の壁に、足下から吸い寄せられるように、ぐぅーっと飲み込まれていくんだそうです
そして警備員さんが「忘れられない」のは、
最後に頭の方が残って、「鼻から、目のあたりだけが、壁に残ってさ、顔半分だけ残ったのが忘れられない」って言っていました。
16:ゆあん:2011/10/28(金) 20:53:43 ID:/oWus32c0
今も、その中学校は残っています。
私も、その自治体にずっと勤めています。
幸い、小学校勤務なので、その中学校には近づいてもいないし
その後、どんな様子なのかも知らずにすんでいます。
その警備員さんは、まもなく職を換えて職場をお辞めになりました
その職が、当時はとても珍しいと思うのですが
「ペットの墓場」経営だったんですよね
これはあまり関係ないと思われますが…
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