うっかり八兵衛かっ
大学を出て就職した年の夏
その会社に入ったことをとても後悔してた
ブラックもブラック
サビ残100時間なんてざらで、入社以来丸一日休めたことがなか
った
もう仕事やめてフリーターにでもなった方が楽だと思った
3番でFA
そんなことを考えていたある日
その日はとても暑くて寝苦しかった
お風呂に入ったのに次から次へと汗が出てくる
寝苦しいというか、寝られない
悶々として布団の上で
「くっそー、涼しかった時に戻んないかなぁ」
「私の寿命減っていいから、上司死なねーかな」とか
そんなことを考えていると、なんだか頭がぐらぐらする感じがした
さらに身体も揺れ る感じが襲ってきた
地震とかそういう揺れではなくて
貧血の時とかお風呂でのぼせた時みたいな感じ
横になってるのにおかしい、やっぱり頭おかしいんだ
ま、このまま気絶したら寝られるだろうからいいや
寝坊したら病院行って診断書もらって辞める口実にすればいいや
とかのんきに考えてた
そのうち、案の定気を失ったようだった
気がついた時、ぱっと目を開くと自宅の天井じゃない天井があった
シンジ君のマスターベーションシーンって必要だったの?
時刻は7時、日曜日
どうしたものかととりあえずもう一度ベッドに入ってみた
よくわかんないけどまた寝たら現実に戻れるかも、という発想
意外とすんなり眠りに着いた
目が覚めた
現実に戻れよ、戻れよ
と念じながら目を開くと、大学当時のアパートのまま
時刻は9時前
普通に2時間寝ただけかよ……
携帯の電話帳で会社の番号とか探したけど、入ってるのは大学当時の状態
マジでどうす んのこれ、どういう状況?
って感じで頭は混乱
とりあえずタバコに火をつけて1本吸った
っていうか時間大丈夫かな、汗かいたからシャワーしなきゃ」
とか考えて起き上がってみると、そこは大学の時住んでいた部屋だった
なんだろうこれ、まだ夢見てるのかなぁとか思ったけど
どうも身体や頭の感 覚が夢とは思えないほどリアルだった
携帯を見ると、年月日は大学3年の10月だった
鏡の前に立つと確かに私がいる
大学の就活生らしい髪型をした私
就職した後の私より幾分か垢ぬけていない感じがある
ほんの2~3年でここまで変わるんだなぁとか無駄に感心してみたり
真新しいスーツが壁にかかってる
とにかく誰かに会って状況をもう一回確かめようと思って
携帯に手を伸ばすと、ちょうど着信。大学の友達から
「もしもーし」
「あ!>>1!もうバス出るよ!今どこ!?」
「え?いや、わかんない、バス?」
「寝ぼけてんの?一時間後にもう一本あるからそれに乗っておいで!もう間に合わないから」
「あー、うん」
シンジ君のマスターベーションシーンは必要だったの?
それはさておき
まず、これからどうするかを考える必要があると思った
どうにか元の時間?に戻る
それか、このまま大学3年からリトライ
どっちが正解かわからないし
どうしたら戻れるのかわからないし、本当にこのままリトライでやり直せるのか
どうしていいかわからないから
ひとまずは、このまま生活してみることにした
おそらく、この日は初めて合同説明会に行った日だ
友達と一緒にバスに乗って隣の県まで行く予定だった
確かこの合説では、途中で気持ち悪くなってトイレでげ ろったはず
とりあえず誰かに会わなきゃいけない気がしたので
別な友達に電話して会う約束を取り付けた、合説はぶっち
その友達と会って話すと、やっぱり私は大学3年に戻ったみたいで
当時付き合ってた彼氏とも継続中のようだった
確か大学4年の夏くらいまで付き合っていた気がする
これから会おうって内容だった
記憶をたどってみると、この日はセクロスを求められるが
合説でげろったからって断った気がする
それでもお構いなしに押し倒されて
半レイプ状態で最悪なセクロスだったのを覚えてた
その電話では断ったんだけど
かなりしつこくて結局会うことになった
流石に記憶力よすぎだろ
どうでもいいことは割と覚えてる方なんだよ
「こいつと付き合う前に戻りたい」
「こいつと知り合う前に戻りたい」
「誰とも付き合う前に戻りたい」
そんなこ とを思っていたら
また頭がぐらぐらしてきた
「もしかして元の時間に戻れる!?」
と思って少し安堵していると気を失ったようだった
私の中では、一度別れていて、しかも結構印象悪くわかれたので
セクロスどころかキスすらしたくなかったし口を効くのも嫌だった
しかも香水が臭いし良く見たら鼻毛出てるしヒゲがきもい
案の定押し倒されるんだけど、気持ち悪すぎて逃げ出したかった
この天井はちょっと懐かしい天井
高校卒業まで過ごした実家の天井だった
壁には高校の制服がかかってる
「うわ、マジかよ、うそでしょ」
そう思って周りを見渡すと、当時使っていた携帯があった
開くと高校2年の12月24日、7時半
鏡を見ると、なんとも幼い自分がいた
高校の頃ってこんな眉毛だったかぁとか思ってみたり
寝落ちしたらごめん
バタフライエフェクトっていう映画観たことある?
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000AM6R00/ref=as2&tag=fusiginet-22
その映画いつ見てもレンタル中なんだけど
こんな感じの話でおもろいよ
ということは、このスレって日記読みながら遡る話か
ないよ
下へ降りてリビングへ行くと、両親がいた
私の知ってる両親より少し若い
少し感慨にふけっていると母が話しかけてきた
「>>1、今日はお昼いらないんだったよね?」
「あー、そうだっけ?」
「クリスマスパーティーじゃなかった?」
「そうかも」
「夜は?」
「夜はー…帰ってくる」
「あらそう」
このクリスマスパーティーで告白されて初めて付き合うんだ
両想いではあったけど、最終的にあっちの浮気で別れたんだった
ショックなことは事前に回避できるなんてすげぇ便利じゃん
なんてこと考えるほどに余裕があった自分をほめたいと思う
昼、友達から電話がきた
「んー?家」
「はぁ?何してんの早くきなよ」
「どこだっけ?」
「○○ん家だよ、みんな来てるから急いでね」
当時、その日は青春真っ盛りで朝からワクワクしてたのを覚えてる
ところが今、私はめんどくさくて しょうがない
社会人ってこんなにすれた生き物なんだなぁと実感した
とりあえずパーティーには参加した
楽しいことは楽しかったけど
思った以上に疲れた
しかも微妙に会話がかみ合わなくてイライラした
告白イベントは回避して帰宅
最初良かったんだけどな この後盛り上がる?
続きは?
もう少ししたら続き貼っていきます
中年の男性の声
「お前何してんだ」
「あ、あの」
「ん?なんだお前」
なんかこのおっさんはただものじゃ ないというか
普通の人という感じじゃなかった
見た目はすっごく普通なんだけど
なんかそんな気がした
>>42の前にこれね
それからは、目眩もなくて冬休みはのんびりと過ごした
年が明けて登校日、登校途中は友達と一緒にいたんだけど
校門をくぐった瞬間、耳が詰まる感じがしたと思ったら
友達はおろか、他の生徒すらいなくなった
空気も変わって、寒い空気が余計に寒く
なおかつ身体にまとわりつくような鈍重さを感じた
今度はなんだ?と思っていると後ろから声をかけられた
「あー、そういうことか」
「わかりますか?」
「あぁ、とりあえず戻すぞ」
とおっさんが言うと急に目まい
一瞬目を閉じ、また目を開けると大学時代のアパートにいた
日付は大学3年の10月
普段通らなかった大学の正門を通ると
また空気が変わる感じがした
身体にまとわりつく感じ
やっぱりだ、と思っておっさんを探した
「おい」
おっさんの声、心の中でガッツポーズをした
振り向くとおっさんは驚いた顔をした
「2回…」
「本当に2回だけか? 」
「多分」
「わかった」
そうすると、また目まいがして
気がつくと元の部屋にいた
携帯を見ると、就職した年の7月、時刻は6時過ぎ
どうにか戻ってこれてとても安心した
適当に朝ご飯を食べて、会社へ向かった
会社は本当にいやだったけど、こんなことがあった後では
自分を確かめる場所であることがとても重要だと感じた
最近まじ多いな~…時空歪んでんのかな
なんかちょっと格好いいww
時空のおっさんてwwww
会社へ着くと、奇跡的にまだ誰も来ていなかった
珍しい、いつもなら6時前には間違いなく誰かいるのに
7時過ぎなのに誰もいない
8時を回ったころ、部長がきた
嫌味で性格の悪くて、挨拶しても無視する人なはずなのに
「あれ、>>1さん、ずいぶん早いねw」
やけにフレンドリーでちょっと引いた
いつもの仏頂面とは違って朗らかな表情 をしてた
唯一プライベートでも仲の良かった同僚に話かけてみた
「みんなどうしたの?」
「え?なにが?」
「やけに明るくない?来る時間も遅いし」
「いつもと同じだよ?」
なにかおかしい
ところが、次の日もその次の日も
定時に出勤してきて、残業もほどほどにみんな帰っていく
職場の人だけ人間が変わったような変化が見られた
そんなこんなで一年経つけど
職場の雰囲気はやっぱり明るいまま
嬉しいような納得いかないような複雑な気分
というわけで終わりです
何か質問あれば答えるかも
似たような話いっぱいあるでよ
>>1はもと居た(ブラック企業な会社の)世界から今の(雰囲気のいい会社の)世界に来てしまったと予想
マジでか
でも変わったのは職場の人の雰囲気だけだと思うんだけど
そんなことってあるのかい?
浮気されて別れるなら最初からやめておこう
って思ったから
っていうのと、夕方時点でかなり疲れてイライラしてたから帰りたかったww
自分も思った
直感的に、このおっさんがなんか知ってるって気がしたからかな
だから複雑な気分なんだよ
そういえば、高校の彼氏と喧嘩して出来た傷痕は残ってるけど
友達に話したら高校では彼氏いなかったじゃんって言われたな
おっさんに会って戻ってきたら流行りが変わってた気がする
前は猫も杓子もサルエルサルエルだったけど
今サルエルはいてる人少ないよね
つまり高校2年の冬休みの記憶が二種類あるでおk?
そうなるね
でも、一回目?の冬休みなんて昔すぎて
クリスマスに告白されたくらいしか覚えてないよ
どんな服だったのか?ひげは?眼鏡は?帽子は?くつは?
身長は?年齢は?言葉になまりはなかったか?
何か持っていたか?携帯電話のようなものは使っていたか?
かばんは?他に体に目立った特長は?(ピアス、指輪、刺青等)
そんな詳しく知りたいとかおっさんのストーカーなの?
どん引きでっせ
おっさんはオカルト板に単独スレがあるくらいネタにしろ何にしろ報告が多いの
似た話も最近ラッシュで書き込まれてるし意外と皆の関心高めだよ
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